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国立西洋美術館 シャセリオー展&スケーエン:デンマークの芸術家村

 今日はヒマなので、国立西洋美術館「シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義」を観に行きました。

会場冒頭のビデオでフランス・ロマン主義の異才テオドール・シャセリオーは、新古典派のアングルに師事し、その後ロマン派に傾倒したことからアングルと決別、身体が弱く37歳で早逝した、という知識を得てみました。

ポスターに使われた《カバリュス嬢の肖像(1848年)》のような絵がいっぱいかと思ったら、そんなことありませんでした。

美しい絵といえば、恋人だった高級娼婦をモデルに描いた《泉のほとりで眠るニンフ(1850年)》ぐらいです。

油彩はロマン派というとおり、古典な題材としていても画家の主観で描いているせいか、今一つバランスがよくなく見えます。

ただ、教会や公共施設の壁画の依頼も多数受けており、それらの習作や作品は素晴らしいです。

壁画なので残念ながら実物の展示はなく、写真での展示ですが構図や色彩のバランスがよいです。

これらをみてシャヴァンヌやモローが影響を受けた、解説がありそれは納得できました。

そのままアングルの路線を継いだほうがいい絵が描けたのではないかと、思います。

しかし、シャセリオー自身の絵の展示は少なく、半分はドラクロワやモロー、ルドンそのほかの画家でした。

いい絵だと思ってみると、シャセリオーじゃなかったりと、結局何を観に行ったのか、とも思ったり。

そのほか常設展の一角では「スケーエン:デンマークの芸術家村」というのをやっていて、スケーエン美術館から所蔵品が展示されていました。

19世紀末から20世紀初頭のスケーエンで制作活動をしていた画家たちの展示です。

知っている名前など当然なく、ぼけっと見てましたが素朴な漁村の情景を描かれていました。

あっさりした色遣いで、うまく描かれた絵ばかりでしたが、特に目に留まるものはなかったです。

ペーダー・セヴェリン・クロヤーという画家の《ばら》という、バラが咲き乱れる陽だまりで婦人がまったり座っている絵がよかったぐらいです。

せっかくなので常設展に加わった新所蔵品も見てきました。

平成27年度購入品の「スザンナ伝」は、ルネサンスフィレンツェにおけるカッソーネ(装飾長持ち)の正面パネルの典型的な作例、とか(取得額143,233,300円)。

「キリスト捕縛」はマンフレーディは、17世紀初頭にローマで活躍したカラヴァッジョの継承者たちの中で最も重要な画家、とか(取得額291,058,200円)。

めっちゃ高額で美術的にも学術的にも価値があるのだろうけど、あの現代美術館的な空間の中でみると気が抜けるように見えてしまうのは自分だけだろうか。

 思った以上に短時間で見終えたので、ついでに国立博物館のひさびさ法隆寺宝物館にも。

新しい発見はありませんが、たまに見直すと面白いです。

しかし、法隆寺の宝物なのでそのまま奈良博に展示しておけばよいのに、とも思ったり。

今日は以上でした。